北村メンタルヘルス研究所の出版書籍のご案内

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出版書籍

精神・心理症状学ハンドブック 第4版

「精神・心理症状学ハンドブック 第4版」
(2022年5月25日刊行)
日本評論社刊行
北村俊則
価格:3,500円(税込3,850円)


「読めて引ける教科書」待望の新訂版。第3版刊行より9年、症状学研究の主流たる因子分析を詳説。便利な語源事典が付録。

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ボンディング障害支援ガイドブック:周産期メンタルヘルス援助者のために

「ボンディング障害支援ガイドブック:周産期メンタルヘルス援助者のために」
(2022年3月15日刊行)
日本評論社刊行
北村俊則+こころの診療科きたむら醫院スタッフ
価格:3,600円(税込3,960円)


本書は周産期医療の現場で勤務する各種の医療者の皆さんが、周産期ボンディング障害の事例に対する支援・介入・治療をどのようにすればよいかの実践マニュアルです。読者の皆さんのほとんどは精神科医や心理士ではないでしょう。ですから周産期ボンディング障害の事例をどのように治療してゆくかもはじめてで、心理援助そのものもはじめてだと想定したものです。精神科医や心理士でも、周産期ボンディング障害の事例には慣れていない方も想定しています。

そこでまず7つの架空事例を取り上げて記載しました。これらの事例はすべて、日本評論社から発行した「子どもを愛せないとき」の事例です。「子どもを愛せないとき」は当事者や当事者の家族などを読者に考えたものでした。当事者に光を見つけてもらうことが眼目でした。各事例はボンディング障害から脱却しています。でもなぜ良くなっていったのかの説明はありませんでした。そこで本書では各事例の支援・介入・治療のメカニズムをわかりやすく説明しました。とくに、ボンディング障害とその支援・介入・治療の基礎知識を記載するよう心掛けました。特に、エビデンスを事例ごとに応用する方法を述べるようにしました。

次に第2部で、心理支援(心理療法)の基礎技法についてわかりやすく説明しました。特に第1部で扱った事例の内容を例として挙げる工夫をしました。臨床現場では、こうした基礎技法を用いれば一定の成果が得られると思います。

第3部は古典の紹介です。周産期メンタルヘルスや精神科医療のなかで必読の古典をご紹介しました。周産期メンタルヘルスケアを本格的開始した文献(Fraiberg)、心理現象を検討するのに避けて通れない文献(Freud)、患者に寄り添う技法の原点となった文献(Schwing)をご紹介します。この3論文は時代的にかなり古いものです。しかし、ご自分の目の前にいるクライエントを見るとき、ずいぶん昔の著作で書かれていた事例と大きく変わらないことに気が付くことでしょう。

本書の執筆は、こころの診療科きたむら醫院の現在および過去のスタッフの共同で行いました。執筆者の紹介を巻末に掲載しました。分担して書きましたが、内容については何回も協議をして書き上げたものです。われわれのクリニックでの経験も詰めこみました。本書が皆様の臨床現在でお役に立つのであれば幸いです。

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産期メンタルヘルススタッフのための多職種連携教本

「産期メンタルヘルススタッフのための多職種連携教本」
(2021年10月20日刊行)
北村俊則、臼井由利子、大橋優紀子、齋藤知見、篠原枝里子、羽田彩子、馬場香里、松長麻美、山岸由紀子、山田蕗子、山本真実
価格:2,000円(税込2,200円)


周産期メンタルヘルスケアの担い手は数多くいます。産科医、助産師、看護師に加え、精神科医、心理職者、福祉担当者、さらには保育の専門家や弁護士、警察官まで、事例ごとで多くの専門職種の人々が協力していかなければなりません。それぞれの専門職種の人は自身の専門領域についてはよく知っていますが、他の専門領域に関する知識は少ないものです。しかし、周産期メンタルヘルスケアの水準を上げるには、さまざまな専門職種の人々が、他の専門職の人々が何をできるのかを理解し、そのうえで連携をすることが不可欠です。
本書は、北村メンタルヘルス学術振興財団が配信している動画教材「周産期メンタルヘルスプロフェッショナル研修」の副読本として編集しました。動画教材と合わせてお読みいただくと、理解が深まります。
周産期のこころのケアを担う方々の知識と技術の一助となれば幸いです。

子どもを愛せないとき:ボンディング障害を知っていますか

「子どもを愛せないとき:ボンディング障害を知っていますか」
(2020年12月25日刊行)
日本評論社刊行
北村俊則 ※こころの診療科きたむら醫院スタッフ

赤ちゃんは産んだ直後から可愛いものだというのは都市伝説です。どの親にとっても、生まれてきた赤ちゃんに接するのは、「はじめまして」なのです。親から子への情緒的絆はボンディングと呼ばれます。私はよく、赤ちゃんへの親のボンディングの形成を、結婚に至る男女の仲に比較しています。カップルの中には、もちろん、会ったその日から「一目ぼれ」で、あっという間のゴールインという夫婦もいます。その一方で、最初は取っ付きが悪い相手が、仕事やその他のかかわりを持つ中で、次第にお互いの良いところを見つけ、そして長いお付き合いの後で結婚に至るカップルも多くいます。重要なことは、「一目ぼれ型」も「長い春型」も、幸福なカップルになることでは差がありません。親子の仲もまったくこの通りです。
「長い春型」の親は少なくないのですが、さきほどの都市伝説のため、「子どもに愛情を持てない自分は異常ではないか」と一人悩む親も多数います。こうした悩みが育児や夫婦関係に影響し悪循環になることが知られています。こうした時には周産期医療の中でも、メンタルヘルスの専門家の支援を受けることで悪循環を防ぐことが可能です。親と子の絆は何もしなくてもできていくものではなく、学習する部分もあります。さらに、親が子に接するスタイルは、自身が子どもの頃に親がどう接していたかに影響される部分も無視できません。赤ちゃんという、新しくてとても重要な人間関係の成立は、まさに赤ちゃんの個性によって影響されることも稀ではありません。そして、赤ちゃん以外の重要な人間関係、例えば配偶者や友人等との関係性が、ボンディングに影を落とすこともあります。ボンディングの困難からメンタル面の不調が出てくることもあります。ですから、ボンディングの問題に支援を行なう周産期メンタルヘルスの専門家は、こうしたさまざまな側面を評価し、適切な援助を行なっていきます。
こころの診療科きたむら醫院は周産期精神科医療を行なえる、全国でも珍しい精神科外来診療所です。必ず医師、助産師、看護師の多職種チームで治療に当たり、精神科医による外来面接の際も、一名の看護スタッフが専従で陪席し、面接前後のケアに当たっています。本書の内容からわかるように、周産期メンタルヘルスケアは、院外の医療機関、訪問看護ステーション、助産所、行政サービスとも必要に応じて密な連絡が必要です。

本書の舞台となる「駅前クリニック(仮称)は、筆者たちのクリニックがモデルとなっています。なお、本書に出てくる人名等はすべて仮名です。本書は、全国でも珍しい周産期精神科医療を行う精神科外来診療所である、こころの診療科きたむら醫院に携わるスタッフが治療に当たってきた、様々なケースの様々な側面をもとに、7つの架空事例としてまとめたものです。私たちが治療に当たった様々なケースの様々な側面を足し合わせています。ですから、架空であっても、現実にいくらでも見ることができる事例です。それぞれの事例はいずれもボンディングの問題を抱えています。しかし、問題のあり方と、ボンディング困難への支援の方法は一人ひとり異なります。そしてどの親子も、「長い春型」のカップルのように、「この子を産んで良かった」、そして「この親の子として産まれて良かった」という、幸福な親子の絆を育んでいきます。もしこの書籍を手に取ったあなたが、七つの事例のどれかに似ていると思ったら、あなたもその事例と同じように、幸福な親子になることを感じ取っていただきたいと思います。

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精神に疾患は存在するか

「精神に疾患は存在するか」
(2017年6月24日刊行)
星和書店刊行
北村俊則

精神科医としての研修(今でいう後期研修)をイギリスで受けている時に、研修仲間のなかで Anthony Clare の書籍 が評判になりました。「精神医学の異教」といった意味の表題の本でした。伝統的精神医学を勉強していた自分にとって、まったく異なる切り口で日常的事柄を見ていく手法は驚きでした。医学において批判的考察という方法は、イギリスにおける日常の臨床教育と、この書籍で学んだように思います。批判的考察は学問と臨床を先に進める原動力です。弁証法的手法であるともいえましょう。この点は、イギリスの専門医教育の最重要点であると思いますし、以降の私の思考方法が大きく影響を受けた部分でもあります。本書の原点は Anthony Clare にあったように思います。

さて、私が精神科診断学の研究に携わって40年が経ちました。人間のこころの不調について、極力客観的に評価し、そこから診断作業を行うというのは、広く医学全般で用いられてきた手法です。患者の心理状態を正確に理解することは、患者への共感の基礎であり、治療の大前提です。一方、診断で使われている診断名(病名)はさまざまに変遷してきました。かつては、精神科医の数だけ診断分類体系が存在した時代がありました。それでは社会的責任は果たせなく、共通の分類体系が提案されました。その最も有名なものが、1980 年に発表された DSM-III です。しかし、暫定的取り決めであったはずの操作的診断基準は、いつのまにか金科玉条となってしまいました。

本書の課題は、心理状態における正常と異常の区分けの根拠の探索です。そして、心理状態の病理性の確認方法についてまず考察します。さらに、暫定診断体系がなぜ範疇的な性質のものになったかを考え、そうした範疇的診断方法の弊害について考察しました。

検討課題は多岐にわたっています。そして未解決の問題も多数残ったままです。しかし今後、精神科診断について、研究と臨床の場面で、何がなされなければならないかのヒントを、読者の皆様が本書から得ていただければ幸いです。

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「精神に疾患は存在するか」に書評をいただきました。

(学習院大学)滝川 一廣
「精神療法」第44巻第1号 pp.120 - 121.

 チャレンジングな書名である。書名からピンとくるものがあって早速読み始めたが、期待どおりの内容だった。私は不勉強で、これまで著者を存知上げず、そのお仕事も本書で初めて知った。そのため、以下は私の想像まじりの感想と批評となるのをお許し願えたらと思う 略歴によれば著者は1972年に医学部を卒業し、そのまま精神科医となられている。私は75年卒で3年後輩となるが、ほぼ同じ時代の空気のなかで精神医学の道を歩み、だから著者の問題意識はわがことのようにわかる。70年代に精神医学には、60年代に燃え上がった「反精神医学」(精神障害をすべて患者個人の心理や脳の問題に帰責し、医学の名のもとに社会的排除を助長してきたとする旧来の精神医学への異議申し立ての運動)の残り火があった。また、大学のアカデミックな権威主義や閉鎖性を否定・解体せんとした大学紛争(医学部から始まった)の余波もあり、既成の権威にとらわれず自由に学ぼうとする雰囲気が研修医の間にあった気がする。 そこで駆け出しの精神科医が患者を前にぶつかったのは、医学生時代に「これが医学だ」と学んできた身体医学ベースの「近代医学」のコンセプトへの疑問だった。それが果たしてどこまで不偏性をもつのか、精神医学においても十分な適合性や妥当性をもつのかという問題である。反精神医学がラディカルなかたちで提起した問いに重なるところがあり、この本が反精神医学から書き起こされているのは当然といえる。精神において正常とは何か異常とは何か、それは分かたれうるものなのか、なにを「治す」ことが精神科治療なのか、自分たちはなにを根拠にある精神現象を「疾患」と捉えることが許されるのか、そもそも精神に「疾患」はあるのか…こうした問いに考え込んだり、同僚や先輩と論議したりといった経験から出発した精神科医は当時少なくなかったと思う(いまもそうだろうか)。

 その後の歩みは各人様々で、そうした「青臭い?」問いはこころの隅にそっとしまって実務的に診療に打ち込む実地医家の道をたどる者が多かっただろう。もうひとつは、精神医学を可及的に身体医学に引き寄せる(引き寄せられない部分は切り捨てる)方向へ舵を切ることによって「医学」であろうとする道だった。学術研究を目指す人たちの多くがこの道を進み、今日の生物学的精神医学はその到達である。

 しかし、著者はどちらにはいかず、初めにであった問いを手放さず、まさに自身のテーマとする道を歩んだ数少ない精神医学者ではないかと思う。精神病院勤務の後、著者は英国に学ぶ。英国は、反精神医学の旗手で治療共同体を実践したR・D・レインの地であり、同時に堅実な実証主義の伝統をもつ国である。反精神医学が大事な問題提起をしながらやがて退潮した理由のひとつは、その異議申し立ては的を射ていたものの、ではどうすべきかにおいて理念に傾き過ぎたところにあったと考えられる。省みれば、先に挙げた問いやそれを巡る同僚先輩との議論も、ややもすれば観念的なものに終わりやすかった。やがてこころの隅にしまいこまれたり、精神医学の身体的医学化に取って代われたのは、そのせいかもしれない。ところが、著者の取り組みはそれとは違っている。

 目次のとおり、「第2章 連続的分布傾向を示す生命現象は病理的か?」「第3章 精神疾患は社会的に不適応か?」「第4章 統計的少数が精神疾患か?」「第5章 精神科診断が偏見を誘導するか?」など多角的にリサーチクエスチョンが立てられ、論考の柱となっている。そして、それぞれについて具体的な調査データや統計学に基づく実証的な検討が多岐にわたって試みられ、その積み重ねが書名の問いへの著者の答えとなる。操作的診断と生物主義とに大きく偏った現代精神医学への危惧を内に秘めているが、それを声高な理念によってではなく、実証的事実に語らせんとするのが著者の姿勢である。

 では、精神医学は本当はどうあるべきか。これについても著者は控えめに、しかし急所を述べている。「従来精神疾患と呼ばれてきたさまざまな心理状態は、その個体と個体が置かれた対人環境の間の相互作用の産物なのです」「対人関係の評価が、精神医療のなかで重要なものとなります」「関係性の評価は精神科診断学の将来の重要課題です」等々。かつてH・S・サリバンが「精神医学とは対人関係論である」としたのに相通じるものにちがいない。このテーマは「別の機会に細かく検討したい」と著書は述べている。その機会をこころ待ちにしたい。

すばらしい子どもたち:成功する育児プログラム

「すばらしい子どもたち:成功する育児プログラム」
(2014年11月10日刊行)
星和書店刊行
キャロライン・ウエブスター=ストラットン(著)
北村俊則(監訳)
大橋優紀子、竹形みずき、土屋朋子、松長麻美(訳)
価格:3,200円(税込3,520円)

子どもの精神科医療においては、薬物療法優先の風潮が強い。親も学校の先生も「薬さえ服用していれば」と思っているのだろう。しかし、子どもの心理状態に大きな影響を与えるのは、親の子どもに対する態度である。育児態度は、子どものパーソナリティに無視できない影響を与えるのである。本書プログラムの基本は、親に子育て方法の教育と援助を行い、それを学んだ親が日々子どもに接しながら育児行動を変えてゆき、それが子どもの問題行動に良い変化を与えるというものである。このプログラムは、子どもの精神科の臨床場面での援助方法として開発されたものであるが、初めて親になる方々、保育園・幼稚園・小学校の先生方、市町村役場で育児支援に携わる方々にも役立つヒントが満載である。

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精神科診断学概論

「精神科診断学概論」(2013年10月1日刊行)
北村俊則
価格:3,000円(税込3,300円)

精神科医療において臨床家は日々,診断作業を行っています。診断の基本は患者の「みたて」であり,それは病名を患者に付けることから始まります。診断は当然ながら予後予測と治療方針の決定を行うことをその目的として行う作業です。我々が使用している診断名は(批判は当然あるものの)一応,この目的にかなったものでしょう。しかし,日常的に診断名を使用する中で我々はそれぞれの診断カテゴリーが何を指しているのか,診断行為が確実なものであるのか,カテゴリーをどのように分類すればよいのか,診断行為がどのような意味を持っているのかといった疑問を持たないようになってしまうことが多いのです。こうした疑問を俎上に載せることを精神科診断学と呼びます。本書は精神科診断学の基本問題を分かりやすく解説することを試みたものです。
また,現代の精神科診断学の進歩は統計学の進歩なしにはあり得ませんでした。そこで精神科診断学に必要な統計学の基礎も併せて解説してあります。多変量解析,特に共分散構造分析の技法の近年の発展は目を見張るものがあります。さまざまな統計解析法の詳細については述べることはできなかったので,これについては他書を参照してください。ここでは,統計学が精神科診断学にどのように組み込まれているかについて焦点を当てた解説を試みました。
ところで膨大な精神科診断学のこれまでの進歩を述べることは至難の作業です。そこでこの本では,私自身の研究を振り返るというスタイルで精神科診断学の基本問題を述べることにします。学問全体を公平に俯瞰していないことは事前にご容赦ください。

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「だれでもできる精神科診断用構造化面接:SCID 入門」(2013年6月刊行)
北村俊則
価格 2,000円(税込2,200円)

Structured Clinical Interview for DSM-IV-TR (SCID) を臨床や研究で用いようと考えている方々が、SCID を理解し、練習しようとする際の副読本として、北村メンタルヘルス研究所が主催する「SCID を使いこなせる看護専門職になろう」の受講生を対象に編集したものです。アメリカ精神医学会 (American Psychiatric Association) の発表した「精神疾患の分類と統計のマニュアル」(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders: DSM) の第 1 軸疾患の診断をするための構造化面接が SCID です。精神疾患のアセスメントは精神科医療だけでなく、他の医療・介護・福祉・教育の現場で必要です。こうした領域で精神科医や臨床心理士などへのコンサルテーションはそれほど容易ではありません。そこで精神科医療の専門家でないスタッフが基本的アセスメント能力を身につけることは大変重要となります。本書の内容は、DSM-IV-TR や SCID にこれまで全く関わってこなかった方がまず目を通し、全体像を把握していただくことを目的としています、精神疾患の診断について初めて学ぶ方にもわかりやすいものになっています。

「周産期メンタルへルススタッフのための心理介入教本」(2013年3月刊行)

「周産期メンタルへルススタッフのための心理介入教本」(2013年3月刊行)
のぞいてみよう
北村俊則
価格 2,300円(税込2,530円)

周産期の気分障害・不安障害心理介入マニュアル。10年間にわたって行った熊本県主催の保健師,助産師,保育士を対象とした研修会で用いた解 説マニュアルに加筆した教本。看護職,医療職,教育職,臨床心理士,児童相談所の職員など,さまざまな職種の人々に読んでもらえるよう配慮。 多数の事例で明日から使える技法が満載。






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「精神・心理症状学ハンドブック[第3版]」(2013年3月 日本評論社刊)
北村俊則
価格 3,000円(税込3,300円)

症状学の"読めて引ける教科書" 10年の蓄積をへて充実の新増訂。「道徳感情」「怒りの感情」「共感」「外傷体験に伴う心理現象」などを新たに詳述

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研究に同意する能力を測定する:臨床研究者のためのガイドライン

「研究に同意する能力を測定する:臨床研究者のためのガイドライン」
のぞいてみよう
ポール・S・アッペルボーム
トマス・グリッソ
価格 1,100円(税込1,210円)

医療における患者の判断能力評価の世界的権威である Paul S. Appelbaum と Thomas Grisso が、臨床研究における参加判断能力評価法を開発したのが MacCAT-CR である。この構造化面接は治療同意判断能力評価用構造化面接である MacCAT-T を基礎に作られ、参加同意能力を理解、認識、論理的思考、選択の表明の4領域に分けて測定するよう編集されている。MacCAT-CR は非定型抗精神病薬の臨床試験として有名な CATIE プロジェクトでも用いられている。患者の自己決定権を守る重要な手続きとして、今後、精神科に限らず多くの臨床研究で用いられるようになるであろう。

MacCAT-CR の動画があります!

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臨床で働きながら研究をしよう:統計の裏技と SPSS の使い方(第1巻/第2巻)

「臨床で働きながら研究をしよう:統計の裏技と SPSS の使い方」(2013年3月刊行)
のぞいてみよう
北村 俊則
価格 7,500円(税込8,250円)
>>サンプルデータはこちら
Create composite vars, MNAR listwise deletion, PND, parity and past history, sample data, partial correlation 01, partial correlation 01
北村メンタルヘルス研究所主催の研修会資料の書籍化。医療・福祉・教育現場で働いている医師・看護師・助産師・保健師・ケースワーカー・心理士・保育士が,自分の疑問について研究デザインを組み,データを収集し,パソコンに入力してから,統計法も使って解析し,結果を報告できるようになるためのガイドブックである。研究デザイン・使用する尺度・統計法・レポートの書き方は表裏一体。この全体を分かりやすく伝えるのが本書の目的である。数学の専門家はだれも教えてくれなかった統計の手法,SPSS の使い方,原稿の執筆,投稿と査読への反応など,様々な場面で「先輩」から伝授される「秘伝」「裏技」が満載されている。

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自殺の対人関係理論:予防・治療の実践マニュアル

自殺の対人関係理論:予防・治療の実践マニュアル」(トマス・ジョイナー他著)
フロリダ州立大学の心理学科の教授 Thomas Joiner と彼の研究グループの理論を踏まえた臨床治療マニュアル。研究成果と研究理論を臨床上の評価や支援手法に統合。自殺危険性の発生機構、危険性の予測方法、危機介入の手法、予防措置までを、ひとつの理論で概観。
書評はこちらを御覧ください。

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医療の本質と変容:伝統医療と先端医療のはざまで

書籍「医療の本質と変容:伝統医療と先端医療のはざまで」が高橋隆雄,北村俊則の編集で九州大学出版会(福岡)から刊行されました。私も「精神に疾患は存在するか」というタイトルの1章を書きました。


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Brockington, I. F. and Kumar, R. (eds.) Motherhood and mental illness.保崎秀夫(監訳)北村俊則,菅原ますみ,青木まり,佐藤達哉(共訳)母性と精神疾患,学芸社,東京,1988.
周産期のメンタルヘルスが真剣な研究や支援の対象であると認識され始めたのは決して昔のことではない。1970年代にこの領域を開拓したブロキントンとクマー両氏が、編集した、周産期精神医学発展の礎を作った名著の翻訳である。

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First, M., Spitzer, R. L., Gibbon, M. and Williams, J. B. W.: Structured Clinical Interview for DSM-IV Axis I Disorders. 高橋三郎(監修)北村俊則,岡野禎治(訳)精神科診断面接マニュアル[第2版]. 日本評論社, 東京, 2010.

First, M., Spitzer, R. L., Gibbon, M. and Williams, J. B. W.: Structured Clinical Interview for DSM-IV Axis I Disorders. 高橋三郎(監修)北村俊則,岡野禎治(訳)精神科診断面接マニュアル[第2版]. 日本評論社, 東京, 2010.
DSM-IV-TRの第1軸診断にたどり着くための面接法マニュアルの最新バージョン。
保険点数化された構造化面接の唯一の日本語版。

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Ediger, J. D. and Carney, C. E.: Overcoming insomnia: A cognitive-behavioral therapy approach: Therapist guide. 北村俊則(監訳),坂田昌嗣(訳)不眠症の認知行動療法:治療者向けマニュアル. 日本評論社, 東京, 2009.

Ediger, J. D. and Carney, C. E.: Overcoming insomnia: A cognitive-behavioral therapy approach: Therapist guide. 北村俊則(監訳),坂田昌嗣(訳)不眠症の認知行動療法:
治療者向けマニュアル
. 日本評論社, 東京, 2009.
不眠症の行動的・認知的側面を対象とした安全で効果的な治療の要点を述べるとともに、評価方法とトラブルシューティングのための詳細な教示も記載。
臨床家には敷居が高い不眠症の非薬物療法の必要十分を少頁数に収めた1冊。患者向けワークブックのCD付き。

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北村俊則(編):事例で読み解く周産期メンタルヘルスケアの理論:産後うつ病発症のメカニズムの理解のために.医学書院,東京, 2007.

北村俊則(編):事例で読み解く周産期メンタルヘルスケアの理論:
産後うつ病発症のメカニズムの理解のために
.医学書院,東京, 2007.
妊娠中および産後うつ病の発生率は10%内外といわれる。妊産褥婦を支える社会機能が弱まっている中で、医療関係職による発見やサポート機能が期待されている。本書では、うつ病発症のメカニズムを、1つの事例に沿ってさまざまな角度からみていくことで、周産期メンタルヘルスケアへの理解を深め、実践への手掛りを身につけることができる。
産後うつ状態になった母親を見逃さないための必読書。

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上里一郎(監修)北村俊則(編)抑うつの現代的諸相:心理・社会的側面から科学する.ゆまに書房,東京, 2006.

上里一郎(監修)北村俊則(編)抑うつの現代的諸相:
心理・社会的側面から科学する
.ゆまに書房,東京, 2006.
「こころとからだの健康」のために、メンタルヘルスの諸問題を多角的に分析し、今注目の対策や予防方法を紹介するシリーズ。
本書では、抑うつの原因を個人の心理内界に求め、新しい心理学の研究成果を取り上げた。

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中野仁雄(監修)新道幸恵,北村俊則(編集):心理的問題をもつ妊産褥婦のケア―助産師による実践事例集.医学書院,東京, 2005.

中野仁雄(監修)新道幸恵,北村俊則(編集):
心理的問題をもつ妊産褥婦のケア―助産師による実践事例集.医学書院,東京, 2005.
厚生労働科学研究班(中野班)のスタッフが、周産期のこころの問題を早期に発見し、援助する手だてを実践にもとづいて述べた。構造化面接を用いた新しいアセスメント法。同班で実際に使用した精神科診断用構造化面接基準「妊産褥婦へのエモーショナル・サポートのために」を収録。
日本における周産期メンタルヘルスケアの嚆矢となる研究成果。

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First, M., Spitzer, R. L., Gibbon, M. and Williams, J. B. W.: Structured Clinical Interview for DSM-IV Axis I Disorders. 高橋三郎(監修)北村俊則,岡野禎治(監訳)富田拓郎,菊池安希子(共訳)精神科診断面接マニュアル. 日本評論社, 東京, 2003.

First, M., Spitzer, R. L., Gibbon, M. and Williams, J. B. W.: Structured Clinical Interview for DSM-IV Axis I Disorders. 高橋三郎(監修)北村俊則,岡野禎治(監訳)富田拓郎,菊池安希子(共訳)精神科診断面接マニュアル. 日本評論社, 東京, 2003.
米国精神医学会が発行しているDSM-IVの1軸にあたる精神障害を診断するための 構造化面接SCIDの日本語版。精神科医療従事者にとって必要不可欠の手引書である。

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北村俊則:精神・心理症状学ハンドブック.[第2版] 日本評論社,東京, 2003.

北村俊則:精神・心理症状学ハンドブック.[第2版] 日本評論社,東京, 2003.
今回の改訂では、数点のコラム・巻末付録を追加し、検索・参照機能がさらに充実した。

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Grisso, T. and Appelbaum, P. S.: Assessing Competency to Consent Treatment: A Guide for Physicians and Other Health Professionals. 北村總子, 北村俊則(訳)治療に同意する能力を測定する:医療・看護・介護・福祉のためのガイドライン.

Grisso, T. and Appelbaum, P. S.: Assessing Competency to Consent Treatment: A Guide for Physicians and Other Health Professionals. 北村總子, 北村俊則(訳)治療に同意する能力を測定する:
医療・看護・介護・福祉のためのガイドライン
. 日本評論社, 東京, 2000.
患者の入院「同意」が初めて法文化された精神科医療はもちろん、高齢者介護の現場でも同意能力の判定が喫緊の課題だが、そのガイドラインは手探り状態。20年の臨床・教育実践をふまえた世界的権威による提案は、大いに参考になる。明日の臨床から使える好著である。

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北村俊則:精神・心理症状学ハンドブック. 日本評論社,東京, 2000.

北村俊則:
精神・心理症状学ハンドブック. 日本評論社,東京, 2000.
精神・心理現象を扱う臨床家や研究者なら「誰でも知っていなければならない基礎知識」が学べる便利な1冊。精神症状学書を学ぶ、精神科医、心理士、精神保健福祉士の定番となっている。

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北村總子,北村俊則:精神科医療における患者の自己決定権と治療同意判断能力. 学芸社、東京, 2000.

北村總子,北村俊則:
精神科医療における患者の自己決定権と治療同意判断能力. 学芸社、東京, 2000.
精神科医療では、患者に「精神障害」が認められ,医療・保護のために入院が必要であると指定医が診断し,保護者の同意があれば,本人の同意なく強制手続が開始される。日本の精神科医療における強制入院−特に医療保護入院−手続において,その対象となる患者に治療を受けるか否かについて判断する治療同意判断能力があるかどうかは問われなかった。しかし,こうした医療システムにおいて,判断能力審査はデュー・プロセスの観点から不可欠であると確信したことが、著者の研究の端緒となった。以降の十年近くにわたる著者の研究成果をまとめたものが本書である。本書では,精神科医療におけるアメリカ合衆国の判例,学説を検討しつつ,実証的研究も検討した上で作成した,判断能力評価用の構造化面接を含むこれまでの研究のすべてを収録した。

残部が学芸社にございます。直接お問い合わせください。
学芸社
電話: 03-5946-3938
メール: gakugeisha-okada@par.odn.ne.jp

北村俊則:精神症状測定の理論と実際-評価尺度,質問票,面接基準の方法論的考察-第2版. 海鳴社, 東京, 1995.

北村俊則:
精神症状測定の理論と実際-評価尺度,質問票,面接基準の方法論的考察-第2版. 海鳴社, 東京, 1995.
好評第1版に加筆を行った。

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Andreasen, N. C.: Comprehensive Assessment of Symptoms and History (CASH) .岡崎祐士,北村俊則,安西信雄,島悟,太田敏男:CASH:精神病性・感情病性精神疾患の現在症と病歴の包括的面接と評価基準.星和書店,東京,1994.

Andreasen, N. C.: Comprehensive Assessment of Symptoms and History (CASH) .岡崎祐士,北村俊則,安西信雄,島悟,太田敏男:
CASH:精神病性・感情病性精神疾患の現在症と病歴の包括的面接と評価基準.星和書店,東京,1994.
American Journal of Psychiatry の編集委員長でもあるアイオワ大学精神科の Andereasen 教授が自らの統合失調症研究に用いた臨床評価面接である。

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Endicott, J., Spitzer, R. L. et al北村俊則(訳・編)崎尾英子,高橋龍太郎,島悟,加藤元一郎,藤原茂樹(訳)精神科診断学ケ-スブック:RDC とDSM-III-R の症例用紙・解答・解説,医学振興社,東京,1989.

Endicott, J., Spitzer, R. L. et al北村俊則(訳・編)崎尾英子,高橋龍太郎,島悟,加藤元一郎,藤原茂樹(訳)精神科診断学ケ-スブック:
RDC とDSM-III-R の症例用紙・解答・解説,医学振興社,東京,1989.
RDC の研修用にニューヨーク州立精神医学研究所の研究者が作った症例要旨集である。日本語版を出すに当たり DSM-III-R の診断も加えた。解答と解説がついており、RDC の診断概念を理解する好著になっている。

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北村俊則:精神症状測定の理論と実際-評価尺度,質問票,面接基準の方法論的考察-. 海鳴社,東京,1988.

北村俊則:
精神症状測定の理論と実際-評価尺度,質問票,面接基準の方法論的考察-. 海鳴社,東京,1988.
本書は、精神症状測定の基礎的な問題点を明らかにしたうえで、精神疾患ごとに主要な評価手技を考察している。マニュアル的に本書を参照することで、たやすく手技の選択・実施を行なうことができる。さらに、研究計画の立て方など臨床研究を遂行する際の実践的課題をも示し、精神医学、心理学に限らず、公衆衛生学、看護学、社会学研究における貴重な手引きの書である。

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